TRAINING
Claude Code カスタマイズ研修
モデル選びから CLAUDE.md・Skills・MCP・Agents まで — 設定の統一管理
宛先
社内研修用
提出者
株式会社Gonmura
提出日
2026年4月22日
1
Chapter 1: Claudeのモデル
用途に合わせたモデル選び
Opus・Sonnet・Haiku — 3つのグレードの特徴と使い分け方
SECTION 1-1
3つのモデル — 用途に合わせて選ぶ

Claudeには3つのグレードがあり、用途に合わせて選びます:

Op
Opus(オーパス)
最高品質。複雑な分析や高度なコーディングに。じっくり考える仕事向き
So
Sonnet(ソネット)
バランス型。普段の業務に最適。速さと品質の両立
Ha
Haiku(ハイク)
最速・最安。大量の単純作業に。サクサク処理

Gonmuraでは、計画やレビューにはOpus、実装にはSonnetを使い分けています。

料金は使った量(トークン数)に応じた従量課金です。日本語1文字≒1〜2トークン。

モデル速度品質コスト
Opusゆっくり◎ 最高高い
Sonnet速い○ 十分中程度
Haiku最速△ 軽量安い
迷ったらSonnet。品質が必要な場面だけOpusに切り替えるのがコツです
2
Chapter 2
CLAUDE.md — AIとの協業ルール
AIコーディングツールにプロジェクトのルールを伝える仕組み
チームの業務マニュアルをAIに渡すイメージで理解しましょう
SECTION 2-1
CLAUDE.md とは

CLAUDE.md は AIコーディングツール(Claude Code)にプロジェクトのルールを教える設定ファイル です。

たとえ:新しいスタッフに渡す業務マニュアル

新しいバイトが入ったらまずマニュアルを渡しますよね。AIも同じで、プロジェクトのルールをあらかじめ教えておく必要があります。CLAUDE.md がそのマニュアルの役割を担います。

プロジェクトのルール定義
「このプロジェクトではNext.jsとFirebaseを使う」「テストは必ず書く」等、AIが守るべき方針を定義します。
コードベースの地図
ディレクトリ構成や重要ファイルの場所を教えることで、AIがプロジェクト内を迷わず移動できます。
チームの作法
コミットメッセージの書き方、コーディング規約など、チーム固有の慣習をAIに覚えさせます。

CLAUDE.md = AIに渡す業務マニュアル。プロジェクトごとに用意することで、AIが的確にコードを書けるようになります。

SECTION 2-2
CLAUDE.md の活用例
CLAUDE.md がない場合

・AIは毎回ゼロから質問が必要
・プロジェクトのルールを知らない
・一貫性のないコードが生成される

CLAUDE.md がある場合

・AIがプロジェクトを初めから理解
・ルールに沿ったコードを自動生成
・チームの一員のように動く

CLAUDE.md に書く内容の例
項目記載例
プロジェクト概要「学校向け出席管理アプリ。Firebase + Next.js」
技術スタック「TypeScript, Next.js 15, Firestore, Tailwind CSS」
ディレクトリ構成「src/app/ にページ、src/lib/ にユーティリティ」
コーディング規約「関数コンポーネントを使用、日本語コメント推奨」
ビルド・テスト手順「npm run build でビルド、npm test でテスト実行」
CLAUDE.md はプロジェクトのルートに置くだけ。AIが自動で読み込み、ルールに従って作業します。
3
Chapter 3: API
AIの力をプログラムから呼び出す
自社サービスにAIを組み込むための窓口と、使い分け方
SECTION 3-1
API とは — ソフトウェアの「注文カウンター」
APIとは

API(エーピーアイ)は、あるサービスの機能を外から使うための「注文カウンター」です。
レストランでウェイターに注文するように、アプリ同士が「これやって!」とお願いする仕組みです。

実はみんな毎日使っています:

🌤️
天気アプリ
気象サービスのAPIで最新の天気を取得
💳
ネットショッピング
決済サービスのAPIでカード払いを処理
🗺️
地図・ナビアプリ
Google MapsのAPIで地図を表示

APIがない世界

全部自分で作る必要がある。天気データも、地図も、決済も全部ゼロから。

APIがある世界

他社の得意な機能を「借りて」使える。自分は自分の得意なことに集中できる。

Claude APIもその1つ。AIの頭脳を自社アプリから「注文」して使える窓口です
4
Chapter 4: Skills(スキル)
Claude Codeに専門知識を教える仕組み
Claude Codeに専門知識を覚えさせて、チームの作業品質を底上げする仕組み
SECTION 4-1
スキルとは — Claude Codeに「得意分野」を教える仕組み
スキル = 専門知識パック

スキルとは、Claude Codeに特定の作業のやり方を覚えさせる仕組みです。たとえば「デプロイの手順」「Firebaseの注意事項」など、チームのノウハウをClaude Codeに教えておけます。

🚀
自動で発動
「npm run dev」と言うだけで、開発サーバーの起動ルールを自動適用
🛡
ミス防止
Firebaseのデプロイ前に必ず確認を入れる、完了前に必ず検証するなどのガードレール
/
コマンドで呼出
/deploy と入力するだけでデプロイ手順を実行。覚えなくてOK
一度設定すれば、あとはClaude Codeが勝手に使ってくれます
SECTION 4-2
実際に使っている便利スキル
スキル名何をしてくれるかどんな時に動くか
portless開発サーバーをわかりやすい名前のURLで起動してくれる「npm run dev」と言った時
firebase-rulesFirebaseに間違ったプロジェクトをデプロイしないよう確認してくれる「firebase deploy」と言った時
verification-before-completion「完了」と言う前にちゃんとビルドが通るか自動チェック「完了しました」「コミットします」と言った時
frontend-designAIっぽくないオシャレなWebページを作ってくれる「ページを作って」と言った時
/deployCloudflareへのデプロイを手順通りに実行してくれる/deploy と入力した時

上の3つは自動で動きます。何も意識しなくても、チーム全員のClaude Codeが同じルールで動作します。

SkillsからAPIも直接叩ける

Skillsには「このAPIをこの手順で呼び出して」という手順書を書けます。直接APIを叩く手順をSkillに書いておけば、トークンを節約しながら外部サービスを使えます。シンプルなAPI連携なら、この方法が一番効率的です。

5
Chapter 5: MCP
Claude Codeと外部ツールをつなぐ共通規格
複雑なAPIを何回も叩くSkillsは大変…MCPがそれを解決する
SECTION 5-1
MCPとは — Claude Codeに「手足」を与える仕組み
MCPで広がるClaude Codeの能力

MCP(Model Context Protocol)は、Claude Codeを外部ツールとつなげる仕組みです。素のClaude Codeはテキストのやり取りしかできませんが、MCPを接続するとブラウザ操作・メール送信・Figmaの読み取りなど、様々なことができるようになります。

たとえばこんなことが可能に:

🔍
Web検索
Brave Searchで最新情報を調べてから回答してくれる
📧
メール・チャット
Slackのメッセージを読んだり、メールを送信できる
🎨
Figma連携
Figmaのデザインデータを直接読み取ってコードに反映

他にも Firebase操作・ブラウザ自動操作・モバイルアプリテストなど、計16のMCPサーバーが利用可能です。

MCPサーバーを追加するほど、Claude Codeの「できること」が増えていきます
SECTION 5-2
MCPには2つのタイプがある
タイプ1:翻訳者タイプ

複雑なAPIをまとめてくれる

例:Google Sheets MCP、Firebase MCP

何十回もAPIを叩く手間を「1回の指示」にまとめてくれる翻訳者のような存在。自分でAPIを調べて叩く必要がなくなる。

タイプ2:リモコンタイプ

外部ツールを直接操作する

例:ブラウザ操作MCP(Chrome DevTools)、モバイル操作MCP

APIがなくてもツールを直接動かせるリモコンのような存在。ブラウザをまるで手で操作するように自動化できる。

「どうやって動いてるの?」

タイプ1はAPIを使って外部サービスと会話する。タイプ2はツール専用の通信方法(プロトコル)でブラウザやアプリに直接指示を送る。どちらもClaude Codeが自動でやってくれるので、仕組みは気にしなくてOK。

SECTION 5-3
Gonmuraで使っているMCPサーバー

現在16のMCPサーバーが設定されています。主なものを紹介します:

サーバー名できること補足
brave-searchWeb検索APIキーが必要
firebaseFirebaseプロジェクトの管理・デプロイすぐ使える
chrome-devtoolsChromeブラウザの操作・スクリーンショットすぐ使える
XcodeBuildMCPiOSアプリのビルド・テストすぐ使える
gwsGoogleカレンダー・Gmail・Drive操作初回認証が必要
figmaFigmaデザインの読み取りすぐ使える
cloudflareWebサイトのデプロイ・DNS管理APIキーが必要

「すぐ使える」サーバーは設定済みですぐ利用可能。APIキーが必要なものは初回のみキーの設定が必要です。

これらのMCPサーバーも1つ1つ手動で設定する必要があります…この手間を解決するのがChapter 8です
6
Chapter 6: 組み合わせ
MCP・Skills・API はどう連携するか
3つの技術をどう使い分け、組み合わせるかを理解しましょう
SECTION 6-1
Skills・MCP・API の関係

3つは「どれを選ぶか」ではなく、それぞれ独立しつつ組み合わせて使う仕組みです。

📝
Skills(手順書)
チームのノウハウをClaude Codeに教える。手順書・マニュアルのようなもの。単独でも、APIと組み合わせても使える
🔌
MCP(アダプター)
複雑な外部ツールをClaude Codeに接続する。道具を簡単に使えるようにするUSB-Cアダプターのようなもの
🌐
API(道具)
外部サービスとの通信ルール。Skills経由でも、MCP経由でも、直接でも使える
組み合わせパターントークン
Skills + MCP「Braveで検索してまとめて」多い
Skills + API直接「curlでBrave APIを叩いて」少ない
MCPだけClaudeが判断してMCPを使う多い
MCP(API不使用)ブラウザ操作、ファイル操作中程度
3つは独立して使える。組み合わせると強いが、トークンコストも考えて使い分けよう
SECTION 6-2
同じことを MCP と Skills でやると?

「Braveでネット検索する」を例に比較します。

MCP方式

設定1回で完了。Claudeが自動実行:
brave_web_search({
  query: "検索ワード"
})
→ 結果が整理されて返ってくる

Skills+API方式

Skillsに手順を書く。Claude自身が実行:
curl -H "認証キー" \
  "https://api.search.brave
  .com/res/v1/web/search?
  q=検索ワード"
MCP(家電)Skills+API(直火)
Claudeの手間ボタン1つコマンドを自分で組み立て
トークン(利用料)多い(使わなくても常駐)少ない(必要な時だけ)
セットアップ簡単(設定1回)API仕様を調べて書く

じゃあどっちを使う?

サービスおすすめ理由
Brave検索Skills+API直接でOKURL1つ+キー1つでシンプル
GitHubMCPの方が楽43個のエンドポイント、OAuth認証
Google SheetsMCPほぼ必須OAuth認証+トークンの自動更新が必要
シンプルなAPIはSkills直接、複雑なAPIはMCP — 複雑さで判断しよう
7
Chapter 7: Agents(エージェント)
Claude Codeに専門チームを持たせる仕組み
複雑な仕事はチームで分担。エージェントがそれを実現します
SECTION 7-1
エージェントとは
たとえ:会社の専門部署

あなたが部長で、部下に仕事を任せるとき、全部1人にやらせますか?エージェントはClaude Codeに"専門部署"を作る仕組みです。企画部、品質管理部、調査チーム…それぞれが得意な仕事をこなします。

Skills(手順書・マニュアル)

特定の作業のやり方を書いたメモ。Claude Codeが参照して使う。1人のClaudeが全部こなす。

Agents(専門スタッフ)

専門分野を持った「別のClaude」を呼び出す。複数のエージェントがチームとして動く。

Skillsが"マニュアル"なら、Agentsは"そのマニュアルを使いこなす専門スタッフ"です
SECTION 7-2
どんなエージェントがいるか
エージェント役割たとえ
planner(計画係)実装前に計画を立てるプロジェクトマネージャー
coder(実装係)実際にコードを書くプログラマー
reviewer(確認係)コードをチェックして問題を指摘上司のチェック
tester(テスト係)テストを書いて動作確認品質管理担当
searcher(調査係)必要な情報を調べてくるリサーチャー
fixer(修正係)指摘された問題を修正するトラブルシューター
planner
計画を立てる
coder
コードを書く
reviewer
チェックする
fixer
修正する
エージェントがチームで動くことで、1人のClaudeより高品質な成果が出せます
SECTION 7-3
エージェントが活躍する場面
機能追加
planner → 計画
coder → 実装
reviewer → 確認 → fixer
🐛
バグ修正
searcher → 原因調査
planner → 修正計画
coder → tester
大規模な書き直し
全エージェントがフル稼働。
searcher → planner → coder → tester → reviewer → fixer
チーム全員で取り組む大仕事
複雑な仕事ほどエージェントの効果が大きい。簡単な修正は1人で十分です
8
Chapter 8: kouki-claude-config
全部まとめて一発セットアップ
改善はチーム全員に届く — 設定をコードとして管理する仕組みを学びます
SECTION 8-1
ここまでの設定、全部手動でやりますか?

Chapter 1〜7で学んだ内容を実際にセットアップするとどうなるか見てみましょう。

作業手動でやること所要時間(目安)
CLAUDE.md設定プロジェクトごとにルールファイルを作成10分〜
スキル設定60以上のSKILL.mdを正しいディレクトリに配置30分〜
エージェント設定5つのエージェント定義を作成・配置15分〜
MCP設定16のMCPサーバーを1つずつコマンドで追加30分〜
APIキー設定各サービスのAPIキーを取得し環境変数に設定20分〜
フック設定10個のシェルスクリプトを配置・権限設定15分〜
さらに問題は…

手動設定だと①人によって設定がバラバラになる ②スキルが改善されても自分で更新が必要 ③新メンバーが入るたびにゼロからセットアップ ④「あの人の環境だと動くけど自分のでは動かない」問題

手間がかかる・統一できない・改善が届かない — これを解決するのが kouki-claude-config です
SECTION 8-2
kouki-claude-config — チーム統一の設定リポジトリ
dotfiles for Claude Code

kouki-claude-config は、Claude Codeの全設定をGitリポジトリで一元管理する仕組みです。Unixの「dotfiles」文化と同じ考え方で、設定をコードとして管理します。

リポジトリの中身:

🤖
agents/
5種類のエージェント定義
📚
skills/
60以上のスキル定義
🔌
mcp-configs/
16のMCPサーバー定義テンプレート
hooks/
10個のフックスクリプト
📝
CLAUDE.md
AI運用3原則・ワークフロー定義
⚙️
settings.json
パーミッション・環境設定
Chapter 1〜7で学んだ CLAUDE.md・Skills・MCP・Agents・設定がすべてこのリポジトリに入っています
SECTION 8-3
セットアップは3行コピペするだけ
git clone https://github.com/Gonmura-inc/in-kouki-claude-config.git ~/workspace/kouki-claude-config
cd ~/workspace/kouki-claude-config
./install.sh

install.sh が自動でやってくれること:

必要ツール
自動インストール
(jq, node等)
既存設定を
バックアップ
シンボリック
リンク作成
MCPサーバー
自動設定

シンボリックリンクとは?

ファイルのショートカットのようなもの。リポジトリ内のファイルが ~/.claude/ から参照されます。リポジトリを更新すれば設定も自動で最新に。

MCP自動セットアップ

.envファイルのAPIキーを使って、テンプレートのプレースホルダーを自動置換。キーが未設定のサーバーは自動スキップ。

📋 詳しいインストール手順は Slack Canvas にまとめています。研修後にそちらを見ながら進めてください
SECTION 8-4
みんなで揃えると、改善も全員に届く
🔄
改善の自動共有
git pullするだけでスキルやエージェントの改善が全員に反映される
👥
環境の統一
全員が同じ設定で動くから「自分の環境では動かない」がなくなる
🚀
即戦力化
新メンバーも3行のコマンドで即座にフル装備のClaude Code環境を手に入れる

従来の問題

問題状況
設定のバラつき人によって使えるスキル・MCPが違う
改善が届かないスキルを改善しても各自が手動更新
オンボーディング新人のセットアップに半日かかる

kouki-claude-config で解決

解決策効果
Git管理で統一全員が同じ設定を共有
git pull で更新改善が即座に全員に届く
3行で完了新人も5分で環境構築
設定は「コード」として管理する。一人の改善が、全員の武器になる。
SECTION 8-5
まとめ — あなたがやることはシンプル
運用サイクル

① 誰かがスキルやエージェントを改善 → ② GitHubにpush → ③ メンバーがgit pull → ④ 全員の環境が自動更新。この仕組みにより、チーム全体のAI活用レベルが継続的に向上します。

最終的にあなたが意識するのはこれだけ

kouki-claude-configをインストールしたら、あとはプロジェクトごとにCLAUDE.mdを置くことと、必要なスキルを追加することの2つだけ。しかもそれすらAIに「CLAUDE.md作って」「スキル作って」と頼めばOKです。

kouki-claude-configをインストールして、あとはAIと一緒に仕事をするだけ。
PDF出力中…

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