CLAUDE.md は AIコーディングツール(Claude Code)にプロジェクトのルールを教える設定ファイル です。
新しいバイトが入ったらまずマニュアルを渡しますよね。AIも同じで、プロジェクトのルールをあらかじめ教えておく必要があります。CLAUDE.md がそのマニュアルの役割を担います。
CLAUDE.md = AIに渡す業務マニュアル。プロジェクトごとに用意することで、AIが的確にコードを書けるようになります。
・AIは毎回ゼロから質問が必要
・プロジェクトのルールを知らない
・一貫性のないコードが生成される
・AIがプロジェクトを初めから理解
・ルールに沿ったコードを自動生成
・チームの一員のように動く
| 項目 | 記載例 |
|---|---|
| プロジェクト概要 | 「学校向け出席管理アプリ。Firebase + Next.js」 |
| 技術スタック | 「TypeScript, Next.js 15, Firestore, Tailwind CSS」 |
| ディレクトリ構成 | 「src/app/ にページ、src/lib/ にユーティリティ」 |
| コーディング規約 | 「関数コンポーネントを使用、日本語コメント推奨」 |
| ビルド・テスト手順 | 「npm run build でビルド、npm test でテスト実行」 |
スキルとは、Claude Codeに特定の作業のやり方を覚えさせる仕組みです。たとえば「デプロイの手順」「Firebaseの注意事項」など、チームのノウハウをClaude Codeに教えておけます。
| スキル名 | 何をしてくれるか | どんな時に動くか |
|---|---|---|
| portless | 開発サーバーをわかりやすい名前のURLで起動してくれる | 「npm run dev」と言った時 |
| firebase-rules | Firebaseに間違ったプロジェクトをデプロイしないよう確認してくれる | 「firebase deploy」と言った時 |
| verification-before-completion | 「完了」と言う前にちゃんとビルドが通るか自動チェック | 「完了しました」「コミットします」と言った時 |
| frontend-design | AIっぽくないオシャレなWebページを作ってくれる | 「ページを作って」と言った時 |
| /deploy | Cloudflareへのデプロイを手順通りに実行してくれる | /deploy と入力した時 |
上の3つは自動で動きます。何も意識しなくても、チーム全員のClaude Codeが同じルールで動作します。
MCP(Model Context Protocol)は、Claude Codeを外部ツールとつなげる仕組みです。素のClaude Codeはテキストのやり取りしかできませんが、MCPを接続するとブラウザ操作・メール送信・Figmaの読み取りなど、様々なことができるようになります。
たとえばこんなことが可能に:
他にも Firebase操作・ブラウザ自動操作・モバイルアプリテストなど、計16のMCPサーバーが利用可能です。
現在16のMCPサーバーが設定されています。主なものを紹介します:
| サーバー名 | できること | 補足 |
|---|---|---|
| brave-search | Web検索 | APIキーが必要 |
| firebase | Firebaseプロジェクトの管理・デプロイ | すぐ使える |
| chrome-devtools | Chromeブラウザの操作・スクリーンショット | すぐ使える |
| XcodeBuildMCP | iOSアプリのビルド・テスト | すぐ使える |
| gws | Googleカレンダー・Gmail・Drive操作 | 初回認証が必要 |
| figma | Figmaデザインの読み取り | すぐ使える |
| cloudflare | Webサイトのデプロイ・DNS管理 | APIキーが必要 |
「すぐ使える」サーバーは設定済みですぐ利用可能。APIキーが必要なものは初回のみキーの設定が必要です。
API(エーピーアイ)は、あるサービスの機能を外から使うための「注文カウンター」です。
レストランでウェイターに注文するように、アプリ同士が「これやって!」とお願いする仕組みです。
実はみんな毎日使っています:
全部自分で作る必要がある。天気データも、地図も、決済も全部ゼロから。
他社の得意な機能を「借りて」使える。自分は自分の得意なことに集中できる。
3つの仕組みを、身近なものにたとえて整理しましょう。
| こうしたい! | 使うもの | たとえるなら |
|---|---|---|
| 外部サービスとつなぎたい | MCP | USB-Cでプリンタをつなぐ感覚 |
| やり方のルールを教えたい | Skills | 新人にマニュアルを渡す感覚 |
| 他社の機能を自分のアプリで使いたい | API | レストランでウェイターに注文する感覚 |
💡 よくある疑問:「Skillsだけで全部できない?」
→ Skillsは「説明書」なので道具そのものではありません。検索したいならMCPで検索ツールをつなぎ、Skillsで使い方を教える。組み合わせが一番便利!
Claudeには3つのグレードがあり、用途に合わせて選びます:
Gonmuraでは、計画やレビューにはOpus、実装にはSonnetを使い分けています。
料金は使った量(トークン数)に応じた従量課金です。日本語1文字≒1〜2トークン。
| モデル | 速度 | 品質 | コスト |
|---|---|---|---|
| Opus | ゆっくり | ◎ 最高 | 高い |
| Sonnet | 速い | ○ 十分 | 中程度 |
| Haiku | 最速 | △ 軽量 | 安い |
Chapter 1〜5で学んだ内容を実際にセットアップするとどうなるか見てみましょう。
| 作業 | 手動でやること | 所要時間(目安) |
|---|---|---|
| CLAUDE.md設定 | プロジェクトごとにルールファイルを作成 | 10分〜 |
| スキル設定 | 60以上のSKILL.mdを正しいディレクトリに配置 | 30分〜 |
| エージェント設定 | 5つのエージェント定義を作成・配置 | 15分〜 |
| MCP設定 | 16のMCPサーバーを1つずつコマンドで追加 | 30分〜 |
| APIキー設定 | 各サービスのAPIキーを取得し環境変数に設定 | 20分〜 |
| フック設定 | 10個のシェルスクリプトを配置・権限設定 | 15分〜 |
手動設定だと①人によって設定がバラバラになる ②スキルが改善されても自分で更新が必要 ③新メンバーが入るたびにゼロからセットアップ ④「あの人の環境だと動くけど自分のでは動かない」問題
kouki-claude-config は、Claude Codeの全設定をGitリポジトリで一元管理する仕組みです。Unixの「dotfiles」文化と同じ考え方で、設定をコードとして管理します。
リポジトリの中身:
git clone https://github.com/Gonmura-inc/in-kouki-claude-config.git ~/workspace/kouki-claude-config
cd ~/workspace/kouki-claude-config
./install.sh
install.sh が自動でやってくれること:
ファイルのショートカットのようなもの。リポジトリ内のファイルが ~/.claude/ から参照されます。リポジトリを更新すれば設定も自動で最新に。
.envファイルのAPIキーを使って、テンプレートのプレースホルダーを自動置換。キーが未設定のサーバーは自動スキップ。
| 問題 | 状況 |
|---|---|
| 設定のバラつき | 人によって使えるスキル・MCPが違う |
| 改善が届かない | スキルを改善しても各自が手動更新 |
| オンボーディング | 新人のセットアップに半日かかる |
| 解決策 | 効果 |
|---|---|
| Git管理で統一 | 全員が同じ設定を共有 |
| git pull で更新 | 改善が即座に全員に届く |
| 3行で完了 | 新人も5分で環境構築 |
① 誰かがスキルやエージェントを改善 → ② GitHubにpush → ③ メンバーがgit pull → ④ 全員の環境が自動更新。この仕組みにより、チーム全体のAI活用レベルが継続的に向上します。
kouki-claude-configをインストールしたら、あとはプロジェクトごとにCLAUDE.mdを置くことと、必要なスキルを追加することの2つだけ。しかもそれすらAIに「CLAUDE.md作って」「スキル作って」と頼めばOKです。
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